学生が出来ることは主に患者さんに話を聞かせて戴くこと。

と言っても患者さんの都合のいい時間に行かなくては、じっくりと話を聞かせて戴くことは適わない訳で。
リハビリに行ってる時もあるし。
ご飯食べてる時もあるし。
他の患者さんと話し込んでる時もあるし。

一日中寝てる時もあるし。

部屋に居なくて何処行ってんだか分かんない時もあるし。

顔分かんなくて声かけらんない時もあるし。
(これは僕が悪い)

「ま、いっか。また明日こよーっと。」
(良くない)

今日のお勉強:薬剤性Parkinsonism
Parkinson病とは錐体外路系疾患あるいは、所謂神経難病の中でも最も頻度の赤い原因不明の疾患である。Parkinson病と類似した症状を呈し、原因が明らかなものをパーキンソニズム(Parkinson症候群)と称する。

薬剤性パーキンソニズムの原因となる薬剤としては、抗精神病薬、抗うつ薬、カルシウム拮抗薬、レセルピン、抗ガン剤、鎮吐薬、インターフェロンなどが挙げられる。
ので、高齢者の痴呆(Alzheimer病とか)で治療をしていると、パーキンソニズムが見られるのは稀ではない。薬剤を切ることが難しいため、治療が必要となる。

以下はParkinson病の一般論。

4大神経症状は振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害。
その他に仮面様顔貌、すくみ現象、突進現象、加速現象がこれらに付随する。
自律神経障害として、起立性低血圧、神経因性膀胱、流涎なども重要。
精神症状は3Dと呼ばれる。痴呆Dementia、抑うつDepression、せん妄Delirium。

治療はドパミン前駆物質であるレボドパ、ドパミン受容体を刺激するブロモクリプチン、ドパミンの放出を促進するアマンタジン、ノルアドレナリンの前駆物質であるドロキシドーパ、抗コリン薬であるトリヘキシフェニジル・ビペリデンなどなど。
而してこれらの治療法は対症療法の域を出ないため、病期の進行は阻止できない。患者の臨床症状は漸次進行性の経過を辿り、末期は寝たきり状態となる。

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